リーダーは知っておいて欲しい「アンコンシャス・バイアス」について

 

「アンコンシャス・バイアス」という言葉を聞かれたことはありますでしょうか?

日本語では「無意識の思い込み」と訳され、自分自身が気付いていない物事の捉え方・見方の偏りを表します。

私達は無意識のうちに、色々な思い込みを持って生きています。たとえば…

・創業者は苦労してきている
・男性は論理的で、女性は感情的だ
・若い人はデジタル機器に詳しい

といった性別や年齢、地位などから決めつけられているものが典型的です。

こうした概念は、過去の経験や習慣、周囲の環境などから身に付いていくのですが
脳があれこれ考えるのを避け、意識しなくても状況に対して判断を自動的に処理するようできているからと言われています。

 

近年、ダイバーシティ推進の一環として多くの企業で
このアンコンシャス・バイアスをテーマにした研修や講演が実施されるようになりました。

先入観や固定概念が判断に歪みや偏りを与えてしまい、組織運営やマネジメントにおいて適切な意思決定を妨げると問題視されるようになったからです。
さらにマネジメント面にとどまらず、チームの成長が見られない、メンバーに活気がない、といった悩みの原因にも影響しています。

 

アンコンシャスバイアスには大きく3つあります。

①集団同調性
「他もやっている」「皆でやればこわくない」「この業界はそんなもの」というように
集団の行動に同調してしまうものです。

②正常性
すぐに対応すべき緊急事態でも、自分にとって都合の悪いことは目をつむって
「このままでも大丈夫」「まだ平気だ」と思い込んでしまうもの。

➂エキスパートエラー
エキスパート(専門家)や権威ある人の言葉にとらわれて、真偽を確かめず鵜呑みにしてしまうもの。

これらが厄介なのは無意識で生じてしまう点です。
しかし、アンコンシャスバイアスはトレーニングで意識して対策していけます。

 

まず「アンコンシャスバイアスとは何か」を知識として身に付けた後、
ディスカッションやロールプレイングなどで「自分が普段どう感じているか」に気付いていきます。

自分を客観的に見る事で自己認知が深まり、自分とコミュニケーションを取れることが、相手への尊重や理解に繋がっていきます。
そのためにも、日頃から「自分もこうした思い込みにとらわれているかもしれない」と意識することが大切です。

自分だけではなくメンバーもチームリーダーも経営者も…誰しも偏った思考をもって行動していると理解できるようになり
相手のせいや環境のせいにせず、柔軟に冷静に判断していけるようになります。

 

また、アンケート調査などを通じて自社や自分のチームにどんなバイアスが存在するのかを
評価面談などの前に、あらかじめ把握しておく方法もあります。

アンコンシャスバイアスは完全になくすことは不可能ですが、
できるだけ公平で客観的な評価をし、個々の多様な能力をのびのび発揮できる風土づくりをしていくことが
組織のパフォーマンス向上につながっていきます。

アンコンシャスバイアスのトレーニングは、研修プログラムの中に組み込んで実施が可能です。

 

 

参考文献 :
行動意思決定論 バイアスの罠/M・H・ベイザーマン、D・A・ムーア 著 長瀬勝彦 訳
あなたのチームがうまくいかないのは「無意識」の思いこみのせい/守屋智敬 著

 

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