「問題は個人なのか? 環境なのか? 制度なのか?」
企業の人材育成は、個人がスキルを伸ばす努力をしたら成長するのかといいますと、そうではありません。
あくまでも組織ですので、その組織の環境や制度・ルールによって、当事者である個人のモチベーションや行動が大きく左右します。
人材の課題は経営・組織の課題としてとらえ、全体的な視点から「機能」としての流れ、細部の状態まで、どこが問題・課題なのかを洗い出し、解決までの具体策を出すことが必要です。
例えば、経営理念が形骸化してしまっている、会社の目標と個人の目標がリンクしていない、人事制度が古いなどの問題は、社員の目指す先が見えていないのと同じです。
その場合は経営理念の意義を再確認した上で、場合によっては再構築するなど、企業の存在意義に息を吹き込み、立て直すことから始めることもあります。
「スポット研修」と「ベースデザイン」
人材育成は組織単位で問題に取り組むことが重要です。組織が目指す方向性である「ビジョン」や「経営理念」のもと、組織、社員がどのように「ある」ことが理想なのか。
あり方を問いなおす「ベースデザイン」を行った上で、現状のギャップを洗い出し、解決方法を策定します。
ベースデザインは着手してから比較的時間がかかるため、それだけの時間がかけられない場合には「スポット研修」などで、先に目の前の課題に対して取り組むという方法も一つです。
当社の人材育成の仕組みづくりは、経営戦略の一つとして、人材の側面から企業体質を強化するしくみをデザインします。