じつは先日、取引先企業からご依頼頂いておりました「クレド」が完成したので届けてまいりました。
色んな意味で、世界でたった一つしかないクレドになりましたが
その素敵なストーリーをお伝えする前に、少しクレドについて取り上げてみようと思います。
クレドと言えば…高級ホテルのザ・リッツ・カールトンや、ジョンソン・エンド・ジョンソン、アメリカの靴通販会社であるザッポスなど、先進企業をイメージされると思います。
そもそもクレドという言葉は、ラテン語で約束や信条という意味を持っており、ビジネスにおいては、経営理念(意思決定)や行動指針(行動基準)として扱われています。
ここでよく、経営理念が企業理念と、行動指針がミッションと混同されたり間違った使い方をされる事もあります。
それぞれの違いをお伝えしますと…
◉経営理念とは、
経営を行う上で根幹とされる考え方を指し、経営者だけでなく従業員含む全員に適用される考え方です。
⇒個人一人ひとりが根本的に持つべきもの
●企業理念とは、
企業が存在する意義や価値・目的などのことで、企業単位で大切にする考え方のこと。
⇒企業単位の考え方
◉行動指針とは、
どのように考え行動するかの基となるもの。
⇒考え方や行動に対しての「意思決定を行なう上での基準」
●ミッションとは、
企業が経済活動を行う上で、企業や従業員が果たすべき社会的使命や共有される価値観のこと。
⇒具体的な目標や価値を指す
という感じです!
ではなぜ、クレドを導入する企業が増えてきているのでしょうか?
どの企業も、社是・社訓など制定していると思いますが、会社の歴史が長くなるほどに、知っている「つもり」になってしまう社員が出てきたり、
制定したものがあるから大丈夫な「つもり」になってくる経営者が出てきたりします。
それを防ぐためにも、企業と従業員ともに経営理念や価値観・行動指針を共有し、ビジネスに反映させることが大切です。
そしてクレドを導入し、浸透させることによって
経営者を含むコンプライアンスの遵守の徹底やサービスの向上だけでなく、従業員の意識改革や育成、モチベーションの向上にも役に立てることができます。
クレドはテンプレートに従って作るだけでは、形だけになってしまう可能性もあります。
経営者にも従業員にも、ちゃんと心に届くように。作成するまでの内容は企業によって本当に変わってきます。
また、時と共に人も組織も社会も変わりますし、価値観やニーズも変化していきます。
現状のクレド項目に変更や修正をかける必要があるか、定期的な見直しも大切です!