多くの人が、研修やセミナーなどで学んでも身につかない理由として
「すぐに行動をしないから」と言われます。
時間と共に忘却が始まる上に熱量も下がっていくからですが、実は・・・それだけではありません。
もし、部下からの研修報告書をお持ちでしたら
今一度、読み直していただきたいのです。
もしかすると・・・
「今回の研修内容は凄く理解しやすく良かったです!」とか
「話の内容が新鮮で、たくさん刺激を頂きました!」
というような、漠然とした内容の言葉が並んでいるかも知れません。
その文章の前後に研修やセミナーの内容が説明されていたり、たくさん書かれていると
「しっかり学んで来たんだな」と感じるでしょう。
確かに、受講中は真剣に耳を傾けてしっかり学んでいると思いますし
本人も明日から学んだ事を生かそうと、メモをたくさん取っているはずです。
ここで注目していただきたい大事なポイントは、
◉刺激や感銘を受けた対象は何か?
◉自分に対する意味は?
◉将来のアクション(次の一手)は何か?
という意識が持たれているかどうかです!
自分が気付いた部分を明確に捉えて言語化し、自分にとっての意味を見出さなければ
行動に繋がらないのは無理もないのです。
「何」に対して刺激・感銘を受け、
それが自分にとってどの様な「意味」があり、
「何」を変えていくのか。
これらを一人で行えるひともいますが、より効果が高いのは他人からの問いかけです。
誰かから問いを投げかけられたり、誰かと意見交換する中でさらに学習効果を高め
現場での変化に繋げていくことができます。
研修などで学んだら、さぁ行動しなさい!ではなく
行動していけるような環境がベースにある事が大切なのではないでしょうか。