「研修で学んだ事が現場で活かされていない・役に立たない」と言う
経営者や人事担当者の声もある中、
2018年度研修予算の前年度比「減少」を選択した企業は僅かで、
引き続き人材育成に力を入れる企業が増えています。
これはなぜなのでしょうか?!
変化の激しい時代を生き残るために、進化し学び続ける必要があり
企業が研修を重視していることは確かです。
しかし、効果的な研修をできている企業が少ないのは二つの理由があります。
①実践につながる行動目標が設定されていない、または適切でない
②研修での学びを活かせる場がない
(研修後に任される仕事内容が学んだ事と関係ない・実施する権限がない、など)
つまり、研修がやりっぱなし!になってしまっているのです。
また、研修前にも問題があります。
・受講者の参加目的が明確でない(行くように言われたから参加した、など)
・マネージャー職も研修の目的を理解していない(面倒くさい気持ちがある、など)
このような事から、経営者は参加者の学びを行動に変えるために
まずは「阻害要因を取り除くこと!」が重要になります。
阻害要因は、たとえば
・一部の役職者にしか発言権がない(ややもすれば変化を嫌う人が多い)
・会社が過去の成功パターンに固執している、新しいものを受け入れられない
といったものです。
これでは、どんなに内容が良い研修を重ねても、行動変容は起きないため結果に繋がりません。
研修は個人の行動だけを促そうとしがちですが、組織全体の変革なくしては効果が出にくいという訳です。
そして現場でのキーマンはマネージャーになるため、研修内容を定着させていくために、その層への意識改革も必要なのです。
このように、学びを行動に変えるために、経営者がすべきことは
『研修の前後にチームリーダーなどへ働きかけを行って、組織の風土ごと変えていく』ことではないでしょうか。