2016年9月、安倍晋三首相は内閣官房に「働き方改革実現推進室」を設置して、働き方改革の取り組みを提唱しました。
一般社員だけでなく、経営者はもちろん、企業の労務担当の方など
働き方改革が施行されることで会社がどう変わるのか、関心が高い方は多いと思います。
そこで今回は、3つの視点から働き方改革について
考えてみることにしました。
●まず、経営者として考えるとき。
「残業」というキーワードでいうと生産性が担保できる、もしくは上がるのであればどんどん改革していきたいもの。
それには経営者だけでなく、社員皆がそれに意識し取り組むことが大事ですね。
それと、単に時間を短くということだけが改革と認識されてはいけません。
自社が改革しても取引先の認識が無ければ、顧客満足度を下げることにもなりかねないからです。
特に中小企業では取り組みに悩む部分ではないでしょうか。
●つぎに、女性として考えるとき。
女性活躍推進と言われていますが、少子化問題を抱えている日本なのに
子育て女性が仕事と両立するには難しい課題や環境がいっぱいあります。
働き方改革は女性をとりまく環境面でも必要。けれど・・・
40代~50代という、企業で言う上司にあたるような年代の昭和男子には、
そのあたりの理解や意識が、まだまだ低い印象があるのです。
●3つ目に世の中的には、
高齢化社会で、定年が何歳だとか関係ない時代になってきたため、
年齢に関係なく働ける環境作りが必要だと思っています。
しかし、健康で働けるかどうかがとても大切なので
1日2時間だけ、週1日だけ、といった働き方が自由に選択できるのが理想だと思うのです。
つまり、いま言われる働き方改革は「立場によって主張が違う」など、どうするのが一番というのがなく
まだまだ議論をし続ける課題があると感じつつ、日本が進む方向には少しずつ改革していくことも急務と認識しています。